あらかわ内科クリニックのブログ

愛知県 刈谷市 中手町 あらかわ内科クリニックです。 副院長が日々の出来事を発信しています。 本サイト http://www.arakawanaika.com

経鼻胃カメラの前処置スティック

当院では、経鼻内視鏡検査(鼻からの胃カメラ)を受けることができます。従来の経口内視鏡の太さが10mmに対して、経鼻内視鏡は5.9mmと細く柔らかいため、より苦痛の少ない検査が可能となりました。

経鼻内視鏡とお伝えすると、たまに画像が悪いのではないかとご心配される患者さんがいらっしゃいます。確かに少し前の経鼻内視鏡の画像は経口内視鏡に比べて見劣りがありましたが、現在の機種は改良されて画質の遜色はありません。ただ径が細いため視野がやや小さく、ファイバーのコシがないため胃癌の治療や大量出血の処置をするのには向いていません。また丁寧に見ないといけないので観察する時間が数分ほど長くなる傾向があります。そのほか鼻炎などで鼻腔が細い方はカメラが通らず、口からの挿入に切り替える場合もありますが、径の細いカメラをそのまま使用するため、従来の太いものに比べて圧倒的に苦痛が少なくメリットが多いことを実感しています。(※検査の苦痛の感じ方は個人差があります)

さらに当院ではお鼻の痛みや不快感による苦痛をさらに減らすため、検査の前に前処置スティックを使用しています。

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上のお写真のようなスティック2種類を鼻から挿入します。4.7mmの細いチューブで最初に方向を確認し、その後カメラとほぼ同じ6mm径の柔らかいチューブにしっかり麻酔薬を塗って挿入します。スティックを検査直前まで入れておくことで鼻腔内にしっかり麻酔薬が浸透し、痛みを減らす効果と、カメラと同じ太さのものを事前に使用することで患者さんの恐怖心を和らげる効果があります。この方法はコストと看護師の手間が非常にかかるやり方のため、採用している医療機関は少ないのが現状です。しかし実際に検査をしていて前処置スティックを使用すると患者さんの苦痛軽減効果が高いと感じるため、当院では継続していきたいとおもっています。

胃がんは無症状の方でも、50歳以上の方は2年に1回の定期健診を受けることで死亡率を下げることが医学的研究で証明されています。さらにピロリ除菌後で胃の萎縮が強い方や、手術後の方などはもっと高い頻度での定期検査をおすすめしています。もう二度と受けたくないと思うくらい苦痛の強い検査をしてしまうと、その後の大事な定期健診を受ける機会を奪ってしまいます。

胃カメラは決して楽な検査ではありませんが、それでも受けていただく方の苦痛を最大限に和らげるため、丁寧な麻酔や声かけ、雰囲気づくりを心がけています。ご不安な方もぜひ一度ご相談ください。

持病がない方はお電話で直接、胃カメラの予約をすることもできます。→0566280881

※持病がある方、鎮静剤を使用しての検査を希望される方は事前診察が必要になります。

 

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お庭に真紅の薔薇を刈谷の母が植えてくれました。なんと!「ベルサイユのばら」という品種だそうです。とても可愛らしいので、風が強い日は、薔薇が散ってしまうのではないかと星の王子さまのように心配している日が続いています。

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バラだけでなく、初夏寄せ植えも綺麗に咲いています。ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

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